事業の成長を考えるにあたっては、自社の強みと弱みを認識する事はとても重要です。自社の強みや弱みを洗い出しするための手順を考えてみました。普段の取り組みで普通に行っている活動や行動に実は価値がある事が多く、そのためまずはお客さんがなぜ喜んでくれるのかから考えてみるステップにしています。よろしければ参考にしてください。

ステップ質問事項
1.顧客から見た価値の理解1.1 お客様が我々の製品やサービスを使う主な理由は何ですか?
1.2 お客様が最も価値を感じる製品やサービスの特性は何ですか?
1.3 お客様の困りごとや課題は何ですか?
1.4 我々の製品やサービスはそれをどのように解決していますか?
2.自社の活動のリスト作り2.1 お客様に価値を提供するために、我々は具体的に何をしていますか?
2.2 製品開発、マーケティング、販売、サービス提供等、各フェーズでの主要な活動は何ですか?
2.3 我々の活動がお客様のどのようなニーズに応えていますか?
3.価値提供に必要なもの(リソース、ケイパビリティの特定)3.1 これらの活動をするために必要なスキルや知識は何ですか?
3.2 物的な設備やツール、金融資源、情報など必要なリソースは何ですか? 3.3 それらは我々がどのように獲得・保持していますか?
4.自社の強みと弱みの識別4.1 我々の活動の中で、他社と比べて特に得意なことは何ですか?
4.2 その強みは何に由来していますか?(例えば、特殊なスキル、専門知識、特許等)
4.3 逆に他社に比べて不得意なこと、改善が必要な点は何ですか?
5.強みの活用と弱みの改善5.1 我々の強みをもっと活かすにはどうすればよいですか?新たな市場や顧客に提供できる方法は?
5.2 弱みを改善するためにはどのような対策が必要ですか?
5.3 今後の成長や改善のために何が必要ですか?

皆さん、強みはたくさん洗い出しができますが、実は弱みは洗い出しがなかなか難しいです。

弱みとは、ビジネスでのパフォーマンスや競争力に影響を及ぼす可能性のあるネガティブな要素や欠点を指します。特に他社が対応できていて自社が対応できていないこと、あるいは他社が特に優れている一方で自社が後れを取っている領域などによく見られます。

  1. 不十分なリソース:時間、金融資源、人的資源などが不足している場合。
  2. 技術的な遅れ:製品やサービスの技術が競合他社に比べて劣っている、または時代遅れである場合。
  3. スキルや能力の不足:スキルや能力が不足している、または特定の領域での専門知識が欠けている場合。
  4. 不十分なプロセス:効率性や生産性に影響を及ぼす可能性のある組織内のプロセスの存在。

弱みの改善も戦略の一つです。競争が激しい市場の場合は弱みは競合他社に利用される可能性があります。変化が激しい業界の場合は弱みが露呈しやすくなります。常にチェックして対応を検討していきたいものです。

カテゴリー: 事業計画