
皆さんこんにちは、事業構想×生成AI活用アドバイザー(中小企業診断士)の津田です。
この連載では、全10回にわたり、事業構想を「言語化・可視化」することの重要性と具体的な方法、そして私が提供する、生成AIを活用した事業構想の言語化・可視化の伴走型サポート「Miraiz(未来図)」についてお伝えしていきます。
事業構想とは「自分がやりたい事業について、その目的や中身を具体的にイメージし、明確な言葉や図で表現すること」で、しっかりと言語化できると、行動が明確になり未来への道筋が見えてきます。
第1回となる今回は、まず「事業構想の言語化・可視化とは何か?」そして「なぜそれが今、重要なのか?」という基本から紐解いていきましょう。
目次
1. その「もやもや」、一人で抱え込んでいませんか?
「頭の中に、なんとなく良いアイデアがある気がするんだけど、人にうまく説明できない…」
「日々の業務に追われて、会社の将来像をじっくり考える時間が取れない…」
「今の事業の方向性で本当に良いのか、時々不安になる…」
もしあなたが、会社の舵取りをする経営者や、これから新しい事業を立ち上げようとしている方なら、一度はこんな「もやもや」を抱えたことがあるのではないでしょうか?
その漠然とした不安や停滞感の原因は、もしかしたら、あなたの事業構想が「言語化・可視化」されていないことにあるのかもしれません。
かつては、こうした事業構想の悩みは、経営者が一人で深く考え込んだり、限られた相談相手と壁打ちしたりするしかありませんでした。
しかし、時代は変わりました。
今は、生成AIという新たな思考のパートナーが登場し、私たちの考えを深め、整理するプロセスを、驚くほどスピーディーに、そして多角的にサポートしてくれるようになったのです。
2. 事業構想の「言語化・可視化」とは?
「事業構想の言語化・可視化」と聞くと、なんだか難しそうな事業計画書を作ること?と思われるかもしれません。
でも、本質はもっとシンプルです。
これは、単に体裁の良い書類を作ることではありません。あなたの事業の核となる
誰に(Who): どんな顧客の、どんな課題を解決したいのか?
何を(What): その顧客に、どんな価値(商品・サービス)を提供するのか?
どのように(How): どうやって価値を届け、どうやって収益を上げていくのか?
というコンセプトを、他の誰が見ても(そして何より自分自身が)明確に理解できるよう、具体的な「言葉」や「図」で表現していくプロセスです。
さらに具体的に言えば、例えば以下のような、事業の根幹から具体的な仕組みまでに関わる要素を一つひとつ掘り下げ、整理していくプロセスを指します。
・自身の「想い」や「ビジョン」、事業を始めようと思った「動機」
・自身(や自分の会社)が持つ「強み」や、見据えている「ビジネスチャンス」
・事業全体が進むべき「方向性」
・「ビジネスモデルキャンバス」に代表されるような、事業の具体的な構成要素(顧客、価値提案、チャネル、収益など)
安心してください。これらの各要素については、このブログシリーズで一つひとつ詳しく解説していきます。
まずは、「言語化・可視化」とは、こうした事業の全体像をクリアにしていく、未来への羅針盤(あるいは地図)を作る作業なのだと捉えていただければと思います。
例えば、「美味しいラーメン屋をやりたい」
という漠然とした想いから一歩進んで、
「健康志向で忙しい都市部の女性(Who)に、罪悪感なく心も体も満たされる、野菜たっぷりの創作ラーメン(What)を、駅近くの落ち着ける隠れ家のような店舗と、テイクアウト・デリバリー(How)で提供し、リピート利用と口コミ、限定メニューによる客単価向上(収益モデル)を目指す」
といったように、解像度を上げていくイメージです。
3. なぜ、今「言語化・可視化」が重要なのか?
では、なぜこの「言語化・可視化」が、特に今の時代に重要なのでしょうか?
まず大前提として、頭の中にある漠然としたアイデアや想いを、意識して『言葉』や『図』にしてみること自体に、計り知れない力があります。
- 思考がクリアになる
言葉にしようとすることで、曖昧だった考えの輪郭がはっきりし、具体的な形が見えてきます。「なんとなく良い」が「どこがどう良いのか」に変わります。
- アイデアが磨かれる
言語化する過程で、「ここはもっと深掘りできるな」「こことここが繋がっていないな」「前提が甘いかもしれない」といった自己対話が生まれます。これによ り、アイデアはより深く、抜け漏れなく、精緻なものへと進化します。
この、言語化・可視化が本来持つ「思考を具体化し、精緻化する力」に加えて、特に「今」、その重要性はかつてなく高まっています。
その理由は、現代の目まぐるしいビジネス環境の変化にあります。
- 理由1 情報と選択肢の洪水の中で、進むべき道を見失わないため
インターネットやSNSのおかげで、ビジネス情報やツールは簡単に手に入ります。しかし、選択肢が多すぎるあまり、明確な指針(=言語化・可視化された構想)がなければ、自分自身にとって「何を信じ、どう活用すべきか」を見失い、情報の波に溺れてしまいます。
構想は、進むべき道を示す「羅針盤」です。
- 理由2 競争が激化する中で、「選ばれる理由」を明確にするため
情報やツールを巧みに使う競合は、規模に関わらず増え、顧客の目も肥えています。自社の事業構想が曖昧では、その他大勢に埋もれてしまいます。「なぜ自社が顧客に選ばれるのか?」そのユニークな価値を明確に言語化し、顧客に魅力的に打ち出すことが生き残りの鍵です。
- 理由3 変化の激しい時代に、迅速かつ的確な意思決定を行うため
市場や技術の変化スピードは驚くほど速いです。言語化・可視化された構想は、「何を守り、何を変えるべきか」という判断基準となり、変化に対応するための迅速でブレのない意思決定を支えます。
- 理由4 チームや関係者と共通認識を持ち、力を結集するため
目指す方向が明確な言葉で示されていれば、従業員、協力会社、支援者など、関わる人々と思いを一つにし、目標達成に向けた一体感と実行力を高める ことができます。
- 理由5 行動のエネルギーを生み出し、維持するため
「自分たちは何を目指しているのか」がクリアになれば、日々の仕事にも意義が生まれ、困難な状況でも前進し続けるためのモチベーション、つまり行動のエネルギーが湧いてきます。これは支援者として非常に重要で効果的だと感じることが多いです。
そして、この重要な「言語化・可視化」のプロセス自体も、生成AIの登場によって大きく変わろうとしています。
生成AIは、
- 思考の壁打ち相手
アイデアに対し、多角的な視点や新たな切り口を、疲れ知らずで提示してくれます。
- 情報収集・整理の右腕
膨大なデータの中から必要な情報を効率的に見つけ出し、分かりやすく整理してくれます。
- 言語化のサポーター
頭の中にあるぼんやりとしたイメージを、的確な言葉で表現する手助けをしてくれます。
つまり、これまで時間と労力がかかっていた事業構想のブラッシュアップを、AIの力を借りることで、より迅速に、そしてより深く行えるようになったのです。
4. 放置するとどうなる?見えないリスク
逆に、事業構想の言語化・可視化を怠り、「もやもや」を放置してしまうと、どのようなリスクがあるのでしょうか?
- 漂流経営
明確な行き先がない船のように、場当たり的な対応に終始し、貴重な時間、資金、労力を浪費してしまいます。
- チャンスの見逃し
市場の変化や新たなビジネスチャンスに気づけず、競合に先を越されてしまいます。
- 組織の空中分解
チームメンバーがそれぞれ違う方向を向いてしまい、非効率や不満が募り、組織力が低下します。
- 信用の喪失
事業内容や将来性を魅力的に説明できず、顧客、取引先、金融機関、投資家からの信頼を得ることが難しくなります。
特に、変化のスピードが速い現代においては、言語化・可視化を怠ることは、これらのリスクをさらに深刻化させると言っても過言ではありません。
5. 未来を描く伴走者「Miraiz(未来図)」のご紹介
ここまで読んで、「言語化・可視化の重要性は分かったけど、具体的にどうすれば…」「一人でやるのは難しそう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
そんなあなたのために、私たちが提供しているのが、事業構想の言語化・可視化を強力にサポートする伴走型サービス「Miraiz(未来図)」です。
Miraizは、単なる便利なツールではありません。その最大の特徴は、「専門家(私)による丁寧なヒアリング」と「生成AIによる高度な分析力」を掛け合わせている点にあります。
- 私があなたの「伴走者」として、事業にかける熱い想いやユニークなアイデア、現状の課題や悩みなどを、じっくり時間をかけてお伺いします。 一人では気づきにくい、あなたやあなたの会社の隠れた魅力や強みを引き出すお手伝いをします。
- そして、ヒアリング内容を生成AIが多角的に分析し、構造化・言語化します。 AIが得意な客観的な分析や多様な表現生成能力を活かし、思考を整理し、アイデアを具体的な形に落とし込みます。
生成AIによる迅速な壁打ちや思考整理のメリットを最大限に活かしつつ、経験豊富な専門家(私)がすぐ隣で伴走することで、机上の空論ではない、あなたの、本質的で、実現可能性の高い「未来図」を一緒に描き上げていく。それがMiraizの目指す価値です。
6. 次回からの連載予告
さて、今回の第1回では、「事業構想の言語化・可視化とは何か、なぜ重要か」というテーマでお届けしました。
次回からは、いよいよ具体的なステップに入っていきます。
- 【第2回】まずは自分を知る:強みの発見がすべての出発点
- 【第3回】顧客のニーズを正しく掴む:ペルソナ・セグメント分析の基本
- 【第4回】価値提案を磨く:顧客が得たい成果を言語化する方法
- 【第5回】ビジネスモデルキャンバスを使いこなす
- …(以降、競合分析、収益モデル、AI活用、事例紹介へと続きます)
「Miraiz」の考え方をベースに、各ステップを分かりやすく解説するのはもちろん、事業構想の各段階で「どのように生成AIを使えば効率的に、かつ深く思考できるのか?」その具体的なプロンプト例(AIへの指示文)や活用テクニックも、惜しみなくご紹介していきます。 どうぞお楽しみに!
7. まとめ:生成AIと共に、未来への一歩を踏み出そう
事業構想の言語化・可視化は、決して難しい専門家だけのものではありません。それは、あなたの会社や事業の未来を、より明るく、確かなものにするための、誰もが踏み出すべき重要な「最初の一歩」です。
そして幸いなことに、現代には生成AIという強力な思考のパートナーがいます。
このブログシリーズが、そして私たちMiraizが、あなたがその一歩を踏み出すための、そしてあなただけの輝く「未来図」を描くための、心強い伴走者となれれば幸いです。