皆さんこんにちは。デジタル活用支援をしている中小企業診断士の津田淳です。
さて、今回は超初心者の方向けにプロンプトを考えるコツをご紹介したいと思います。
基本的には対話しながら良い回答を得ていけば良いので気軽に使っていけば良いと思います。しかし漫然と使っていてもパッとした回答が得られず、だんだん使わなくなっていく事も想定されます。
しかし、使っていく事に価値がありますし、その性能を引き出せないのは、とてももったいないと思います。
そこで、プロンプトを作る時に考えてみたい事をご紹介したいと思います。
目次
1. 目的の明確化
考え方
- まず、このプロンプトで何を達成したいのかを明確にします。
- 「何のために」「何を」作成or解決したいのかを具体的に考えます。
例
目的: 新入社員向けの会社概要プレゼンテーションを作成したい
ヒント
- 目的を1文で表現してみましょう。
- 「〜を作成する」「〜について理解する」「〜の問題を解決する」といった形で表現すると良いでしょう。
2. コンテキスト(背景情報、文脈、前後関係)の提供
考え方
- AIにコンテキスト(背景情報、文脈、前後関係)を与えることで、より適切な回答を得られます。
- 関連する重要な情報や制約条件を簡潔に説明します。
例
コンテキスト: 当社は従業員50人の中小企業で、主に地域の小売業向けにソフトウェア開発を行っています。新入社員は5名で、全員が新卒です。
ヒント
- 「誰のために」「どんな状況で」「どんな制限がある中で」を考えてみましょう。
- 必要最小限の情報に絞り、2-3文程度で説明するのが良いでしょう。
3. 具体的な指示
考え方
- AIに何をしてほしいのかを、できるだけ明確に指示します。
- 必要な要素や避けるべき点を具体的に伝えます。
例
指示: 以下の要素を含む15分程度のプレゼンテーション原稿を作成してください。
- 会社の歴史と主要製品(2分)
- 会社の強みと市場での位置づけ(3分)
- 会社の将来ビジョン(2分)
- 新入社員への期待と成長機会(3分)
- Q&Aセッション用の想定質問と回答(5分)
ヒント
- 箇条書きを使って、必要な要素を明確にリストアップしましょう。
- 可能であれば、各要素にかける時間や文字数などの具体的な指定を加えると良いでしょう。
4. 出力形式の指定
考え方
- AIからどのような形式で回答を受け取りたいかを指定します。
- 構造、長さ、スタイルなどを具体的に指示します。
例
出力形式:
- プレゼンテーション原稿は、各セクションに見出しをつけ、箇条書きを使用して簡潔に記述してください。
- 全体で1500-2000単語程度にまとめてください。
- カジュアルでフレンドリーな口調を使用し、専門用語は避けてください。
ヒント
- 文書の構造(見出し、段落、箇条書きなど)を指定しましょう。
- 全体の長さ(単語数や文字数)を指定すると、適切な量の情報が得られます。
- 文体や口調の指定も忘れずに行いましょう。
5. 追加情報の要求
考え方
- AIに追加の情報や例を提供してもらうよう指示します。
- 特に重要な点や、さらに詳しく知りたい部分について指定します。
例
追加要求:
- 各セクションの最後に、新入社員が理解しやすいような具体例を1つずつ追加してください。
- プレゼンテーションの最後に、新入社員が会社の理念を覚えやすいような、簡単なキャッチフレーズを提案してください。
ヒント
- 「例えば〜のような情報も含めてください」という形で追加情報を要求できます。
- 特に強調したい点や、詳細が必要な部分を指定しましょう。
- 創造的なアイデアや代替案を求める指示を入れるのも効果的です。
上記を踏まえて作成したプロンプト例
指示:
新入社員向けの会社概要プレゼンテーション原稿を作成してください。
背景:
当社は従業員50人の中小企業で、主に地域の小売業向けにソフトウェア開発を行っています。新入社員は5名で、全員が新卒です。
具体的指示:
以下の要素を含む15分程度のプレゼンテーション原稿を作成してください:
会社の歴史と主要製品(2分)
会社の強みと市場での位置づけ(3分)
会社の将来ビジョン(2分)
新入社員への期待と成長機会(3分)
Q&Aセッション用の想定質問と回答(5分)
形式:
各セクションに見出しをつけ、箇条書きを使用して簡潔に記述してください。
全体で1500-2000単語程度にまとめてください。
カジュアルでフレンドリーな口調を使用し、専門用語は避けてください。
追加要求:
各セクションの最後に、新入社員が理解しやすいような具体例を1つずつ追加してください。
プレゼンテーションの最後に、新入社員が会社の理念を覚えやすいような、簡単なキャッチフレーズを提案してください。
このガイドを参考に、目的に応じてプロンプトを作成・調整していくことで、より効果的にAIを活用できるようになります。プロンプト作成は練習と経験を重ねることで上達しますので、様々な状況で試してみてください。
それでは今回はこの辺で失礼します。
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