皆さんこんにちは。デジタルツール・生成AI活用アドバイザーの津田淳(中小企業診断士)です。
今回はリサーチ業務におけるChatGPTの活用方法について考えてみます。
ChatGPTは、自然言語処理(コンピュータが人間の言葉(自然言語)を理解し、生成し、解釈するための技術:NLP=Natural Language Processing)の能力を活用したAIです。
これにより、人間の言葉を理解し、自然な会話を生成することができます。ビジネスの世界では、この技術が顧客サービス、コンテンツ生成、データ分析など、様々な領域で活用されています。
(1)リサーチ業務
ChatGPTは、特定のトピックに関する情報を収集するのに役立ちます。
例えば、新しい技術トレンドや競合他社の最新情報など、特定のキーワードに基づいて情報を検索し、その結果をまとめることができます。
ここでは具体的にタイで飲食店(ラーメン店)をオープンすることを想定して情報収集をお願いしてみようと思います。(私がタイに駐在していたこと、現地情報を入手するのは大変だったことからこのテーマとしました。)
○最初はざっくりとした質問をしてみます。
「あなたは海外(タイ)ビジネスの専門家です。私はタイで日本食店を開業したいです。タイにおける日本食への需要を調べてください。」
○ ChatGPT
タイにおける日本食店の需要に関するレポートは以下の通りです。
市場の成長: 2023年時点で、タイには5,700店以上の日本食レストランが存在しており、これは過去最高の数です。この成長傾向は、タイ国内での日本食への強いかつ増加する需要を示しています。
人気の理由: タイにおける日本食の人気は、消費者の健康意識の高まり、日本の食文化への広範な魅力、シンプルで風味豊かな日本料理の味、美的な盛り付け、流行性など、様々な要因によるものです。
レストランの種類と分布: タイにおける日本食レストランは主にバンコクに集中していますが、その存在は他の地域にも拡大しています。一般的な日本食、寿司バー、ラーメン/すき焼き/しゃぶしゃぶの店、居酒屋などが最も一般的です。
経済的影響: タイの中間所得層の増加と観光業の成長が、日本食レストランやカフェへの需要を牽引しています。これはタイの消費者の支出能力と好みの変化を反映しています。
文化的変化: タイにおける日本食市場は、日本人駐在員を主なターゲットとするものから、日本を訪れたことのあるタイ人を対象とした本格的な日本食への需要が高まり、変化しています。
これらの要因を考慮すると、タイで日本食レストランを開業するには有望な機会があります。市場の競争が激しいため、提供する日本料理の本格性と品質に焦点を当てることが重要です。バンコクは日本食レストランの主要な拠点ですが、他の都市や地方エリアでの機会を探ることも有益でしょう。地元市場のトレンドに合わせ、タイの消費者の進化する嗜好や好みに戦略を合わせることが、成功の鍵となります。
○ この回答内容は実際にタイに住んでいた感覚と相違はありませんが、具体的なデータでの裏付けが欲しくなります。
次に同様の質問をBing Copilotにしてみます。すると下記のような回答を出所つきで教えてくれました。
タイにおける日本食の需要は非常に高く、近年急速に増加しています。以下にその詳細を示します:
2021年時点で約4,400の日本食レストランが存在し、その数は年々増加しています12。
2022年には、前年比21.9%増の5,325店舗に増加しました34。
2023年にはさらに8.0%増の5,751店舗となりました5。
日本食は「健康的」で「味が淡泊」なものが多く、「ヘルシー」というイメージがあり、タイでも人気があります1。
特に「寿司」や「ラーメン」の人気が高く、新たにオープンした日本食レストランの中でも多くを占めています3。
これらの情報から、タイで日本食店を開業することは良いビジネスチャンスであると言えます。ただし、競争も激しいため、成功するためには独自の戦略と計画が必要です。具体的なビジネスプランの策定については、専門家の意見を求めることをお勧めします。13524
これらからおおよその傾向を知ることができます。
また、事業戦略を考える際にはPEST分析(政治的、経済的、社会的、技術的要因を切り口に事業環境を分析する手法)という枠組みで情報収集、分析を行うことが多いです。
そこで下記のようにChatGPTに聞いて概要を知り、そこから深掘りしていく事もできます。
「あなたは海外(タイ)ビジネスの専門家です。私はタイで日本食店を開業したいと考えています。タイにおける日本食ビジネスに関するPEST分析をしてください。」
タイにおける日本食ビジネスの開業に際して行うPEST分析(政治的、経済的、社会的、技術的要因の分析)は以下のようになります。
政治的要因
政治的安定性: タイは政治的に比較的安定していますが、過去には政治的変動がありました。安定した政治環境は、ビジネスの計画と運営にとって重要です。
規制と法律: タイの法律や規制、特に外国人投資に関する法律を理解し、遵守する必要があります。ビザ、労働許可、食品安全規制などが関係します。
経済的要因
経済成長: タイはASEAN諸国の中でも比較的経済成長が安定しており、中間層の拡大が進んでいます。これは消費者の購買力増加を意味します。
為替レート: タイの通貨(バーツ)の変動は、輸入コストに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
社会的要因
日本文化への興味: タイでは日本文化、特に日本食に対する関心が高く、これは市場の拡大を意味します。
食文化の違い: タイの消費者の好みを理解し、地元の味覚に合わせたメニューの開発が必要です。
技術的要因
デジタルマーケティング: タイではインターネットとソーシャルメディアの使用が非常に普及しており、効果的なデジタルマーケティング戦略が重要です。
サプライチェーン管理: 効率的なサプライチェーン管理は、コストの削減とサービスの質の向上に直結します。
結論
タイにおける日本食ビジネスは、日本文化への高い関心と経済の安定した成長により、大きなチャンスがあります。しかし、政治的・経済的な状況、地元の社会・文化への理解、そして技術的な戦略の適用が成功の鍵となります。これらの要素を総合的に検討し、適切なビジネス戦略を立案することが重要です。
○ このようにまずは大枠を把握するために使い、細かいことを深掘りするといった進め方が便利です。例えば規制と法律について詳細を深掘りしてみます。
○下記について詳細を教えてください。
#規制と法律: タイの法律や規制、特に外国人投資に関する法律を理解し、遵守する必要があります。ビザ、労働許可、食品安全規制などが関係します。
○ ChatGPT
タイにおけるビジネス展開、特に外国人投資に関連する主要な規制と法律についての詳細は以下の通りです:
1. 外国人投資法
外国人ビジネス法 (FBA): タイでは外国人ビジネス法が外国人投資を規制しており、特定の業種は外国人による経営が制限されています。これには外国人投資家がタイ企業の株式のどれだけを所有できるか、どの業種で事業を行えるかが含まれます。
投資奨励政策: タイ投資委員会 (BOI) により、特定の業種や地域での投資に対して税制優遇やその他のインセンティブが提供されることがあります。
2. ビザと労働許可
ビジネスビザ: 外国人がタイでビジネスを行う場合、適切なビジネスビザを取得する必要があります。
労働許可証: タイで働くためには、労働許可証の取得が必要です。これはビザ取得後に申請することが一般的です。
3. 食品安全規制
食品衛生法: 食品関連のビジネスを行う場合、タイ食品医薬品庁 (FDA) による規制を遵守する必要があります。これには衛生基準、食品添加物、ラベリング基準などが含まれます。
4. その他の規制
地元雇用: タイは外国人労働者の割合に制限を設けており、一定の割合でタイ人を雇用する必要があります。
税務: 法人税、付加価値税 (VAT)、その他の税金に関するタイの税法を理解し、遵守する必要があります。
これらの規制と法律は、タイでのビジネス運営において非常に重要です。法的な要件を完全に理解し、遵守することは、ビジネスの成功と安定的な運営に不可欠です。また、現地の法律顧問や専門家の助言を得ることが望ましいです。これにより、法的な問題を未然に防ぎ、スムーズなビジネス展開を図ることができます。
いかがでしょうか。
具体的な情報はBing Copilotも活用して情報収集をすることで、調査のスピードを向上させることができます。
それでは今回はこの辺で失礼します。
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