創業事業計画を見ると競合について書けない方が割と多いです。理由は自社と同じ製品やサービスを提供する人がいないと考えるからです。しかし本当にそうでしょうか。競合(または競合他社)とは、同じ市場で同じまたは類似の製品やサービスを提供し、同じ顧客層を対象とする他の企業やビジネスのことを指します。

競合は以下のような形で存在します。

  1. 直接的な競合:これらは自社のビジネスと同じ製品またはサービスを提供する企業で、同じ顧客層をターゲットにしています。例えば、自社がスマートフォンを製造している場合、他のスマートフォン製造企業は直接的な競合になります。
  2. 間接的な競合:これらは異なる製品やサービスを提供する企業ですが、それらは自社の製品やサービスと同じニーズを満たすものです。例えば、映画館を経営している場合、DVDレンタル店やストリーミングサービスなどは間接的な競合になります。
  3. 代替品の競合:これらは自社の製品やサービスとは全く異なるものを提供している企業ですが、それらは製品やサービスの代わりとなる可能性があります。例えば、自動車を販売している場合、自転車や公共交通機関などは代替品の競合になります。

つまり自社の提供する製品やサービスの機能的な面だけでは直接的な競合しか頭に浮かびませんが、お客さんのニーズや提供する価値を考えるとその他の競合が浮かびます。また競合だけではなく、協調する相手の存在にも気が付きやすくなります。協調とはお互いがお互いの価値を高めあう関係を言います。

よかったら参考にしてください。

カテゴリー: 事業計画